悪性リンパ腫の母 2013年8月18日のブログから
私の母は悪性リンパ腫と言う血液の癌だ。3年前に発病し寛解、今年の初夏から再発して入院している。
治療に当たり、たくさんの人のブログが参考になったので、私もわかる限り母の病状を書こうと思う。
最初の診断後、抗がん剤治療を受けた母は、なんと家族の誰よりも元気だった。いや、本当に元気だったのだ。月一回の通院で抗がん剤を投与し、後は家で自由気ままに暮らしていた。
副作用…はほとんどなかったらしい。
つわりと一緒でその程度は人によるとか。
感染症予防を徹底した為、バタバタと風邪に倒れる家族を尻目に、すこぶる元気に毎月行われるコストコ買い出しにもついて来た。もちろん、脱毛などはあったが、カツラを買っては「ストレートヘアに憧れてた」と。
さすがに最後のクールは少しツラそうだったが概ね闘病生活を楽しんでいるようだった。
しかし、今回は長期の入院になる為、気落ちしている。抗がん剤も前回よりかなりキツイらしく、投与した翌日はベットから起き上がれなかったらしい。
今日はついに脱毛が始まり「お化けみたいだ」と悲しそうだった。
孫も作らず結婚もしていない私は、ポツポツと話をしながら申し訳なさでいっぱいになる。母も疲れているだろうが、さみしいのだろう。帰っていいとは口にしない。私も母と話しながら、昔の母の面影を追っている。
最後はいつも、ぎこちなく逃げるように帰ってきてしまうのだ。